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【VIVANT2】第19話考察|プリシャの正体と和田の死

第9話考察 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン最新話までの内容に触れます。

第19話:タイトル「運命の奪還作戦開始 襲いかかる悪の刃!!友の為に命を燃やせ」。

後半戦が始まりました。

最強チームがゴルバドに渡り、シャキ城へ向かう。ここまでは予告どおりです。

ですが、作戦が始まる前に、もう一人を失ってしまいました。

そしてもう一つ。7年前、テントが一人の少女を連れ去っていたことが分かりました。

この2つは、別々の話に見えて、同じ問いにつながっています。 順に整理します。

まず、何が起きたのか

何が起きたか補足
冒頭に暴力描写の注意テロップ番組開始と同時に表示された
シンシーが捕らえた別班員を拷問情報は得られなかった。別班が家族を先に保護していた
★別班の和田貢が死亡腹にナイフが刺さる影が、壁に映る
★7年前、テントがエリシャの娘を連れ去っていた名前はプリシャ・ママドフ。当時2歳、今は9歳
エリシャは「娘に会えない限り何も喋らない」妻を殺されても、核融合については口を割らなかった
連れ去ったのは「年を取った侍と、若い侍」テントのマークが入った刀を持っていた
野崎が「それはノゴーン・ベキだ」と見立てる
★リュウが監視カメラを切り、野崎と2人きりで話す会話の中身は描かれていない
ノコルがスーツ姿でオルコ村の村長と交渉武力ではなく、交渉で入る
チームがシャキ城へ向かうところで終わる突入は第20話から

① 和田が死んだ——「全員生還」は、作戦の前に崩れた

前回、乃木が掲げた目標は「全員生還」でした。

その目標は、作戦が始まる前に崩れています。

捕らえられていた別班員の一人、和田貢が命を落としました。 冒頭には暴力描写の注意テロップが出て、腹にナイフが刺さる影が壁に映る場面が繰り返されます。

Xでは、こんな声が上がっていました。

  • 「冒頭に注意文あったとしても、今回拷問シーン多すぎる」
  • 「全国ネットで拷問シーンにこんなに時間を割く必要あるのか」
  • 「全員助かると信じていたから、観る方も耐えれていたのに」

最後の一言が、この回をいちばん正確に言い当てていると思います。見ている側も「全員生還」を信じていた。 そこが最初に折られました。

★6月10日の刻限は、シンシーの手を止めない

ここで一つ、整理しておきたいことがあります。

第18話で、毒殺の刻限は6月10日18時に延期されました。残り9日13時間。

ですが、あの刻限は「別班が自分たちで5人に毒を盛る期限」です。 司令部が、情報が漏れる前に口を封じるために決めたものでした。

シンシーの拷問とは、まったく別の時計です。

つまり「刻限まで9日ある」は、「9日は安全」という意味ではなかった。和田の死が、それを示しました。

乃木たちは、2つの時計に追われています。 別班の毒と、シンシーの刃。どちらか一方でも先に来れば、終わりです。

ノコルがいきなり村長を買収しようとして、計画を早めることが結果的に功を奏していたことになりました。ノコルはその場で村長を見て、誇りの通じる熱い男だと見抜いたのでしょうか。

前回の整理は第18話考察|前半戦完結と最強チーム結成にまとめています。

② 7年前、テントは少女を連れ去っていた

この回でいちばん大きかったのは、ここです。

核融合の技術を持つエリシャ・ママドフは、妻を殺されても口を割らなかった。 そのエリシャが出している条件は、ひとつだけ。

「娘に会えない限り、何も喋らない」。

その娘が、プリシャ・ママドフ。7年前、2歳のときに、テントに連れ去られていました。 今は9歳です。

連れ去ったのは「年を取った侍と、若い侍の2人」。テントのマークが入った刀を持っていた、と証言されています。野崎は、年を取ったほうを「ノゴーン・ベキだ」と見ています。

★テントは「孤児を拾う」組織だったはずです

ここで一度、引っかかります。

テントは、孤児を拾って育てる組織でした。 名前の由来は「テントの下には家族や仲間が集まる」。日本に見捨てられたベキが作った場所です。

ですが、プリシャには父親がいました。 親のいる子を連れ去るのは、この成り立ちと合いません。

ただ、ここで確認しておきたいことがあります。

「テントが連れ去った」という話は、タイランの部下の証言です。つまり、エリシャを押さえている側から出てきた言葉です。

しかもその側の話では、エリシャの妻は殺されています。 それでもエリシャは口を割らなかった、と。

押さえている側から見れば、子供を持っていかれたことは「連れ去り」です。 ですが、テントの側から見れば、まったく別の出来事だった可能性があります。

考えられるのは、たとえばこの2つです。

読みそうだとすると
1襲撃した先で、囚われていた子供を見つけて保護したテントの狙いは別にあった。そこにいた2歳の子を、置いていけなかった
2エリシャのことを知っていて、親子ごと助けに入った。ですが、子供しか連れ出せなかった父親は救えず、娘だけを連れて帰った

どちらも、テントは「子供を助けた」側です。

第17話で、ノコルは核融合の話をまったく知らなかったことが描かれています。テントが技術を狙ってプリシャを連れ去ったのなら、組織の中枢にいるノコルが何も知らないのは不自然です。

もちろん、テントが技術を狙っていた可能性もゼロではありません。ですが、今出ている材料で見るかぎり、「保護した」と読むほうが筋が通ります。

そうだとすると、プリシャはテントの例外ではありません。 これまでテントが拾ってきた子供たちと、同じ子です。

テントとベキの成り立ちは、第1シーズンで描かれています。見返すなら、第1シーズンはAmazonプライム・ビデオでも見放題です(第2シーズンはU-NEXTの独占配信で、Amazonにはありません)。

★シンシーが「子供」を探していた理由に、説明がついた

もう一つ、つながったことがあります。

第17話で、ノコルがこんな情報を持ってきました。葬儀の参列者が撮影されていた。子供も含めて。

当時、私はこう書きました。子供まで撮るのは、特定の子供を探しているからだ、と。

その理由が、ここで説明されました。

エリシャは娘に会うまで喋らない。シンシーが核融合を手に入れるには、娘が要る。 だから、テントの周りにいる9歳前後の少女を探していた。

話が一本につながります。

ただし、当たったのは「子供を探している」までです。その子がジャミーンなのかは、まだ分かりません。 ここは分けて書いておきます。

この読みはシンシーの狙いはジャミーンなのかで最初に書きました。

③ プリシャ=ジャミーン説は、どこまで言えるか

放送直後から、SNSでは「プリシャ=ジャミーンでは」という声が一気に広がっています。挙がっている根拠は、こうです。

  • 年齢が合う(7年前に2歳 → 今9歳)
  • 休止中の公式企画「共同戦線」のポスターで、2人の生年月日が一致していると指摘されている
  • 髪型が似ている、という声

公式は、同一人物だとは言っていません。

若い侍は誰なのか

もう一つ、まだ埋まっていない席があります。「若い侍」です。

ネットでは、第1シーズンに登場したテントの人物・アディエルを挙げる声が出ています(TVマガ)。

ノコルではないのか、と考える人もいると思います。年齢的にはありえます。

ただ、もしノコルだとすると、第17話の描写と噛み合いません。 核融合の話を知らなかったノコルが、核融合学者の娘を自分の手で運んでいたことになる。自分が何を運んだのか、知らされていなかったことになります。もしくは単純に困っている子供がいたから救出したという事情でしょう。

ありえなくはありません。 ですが、それなら「なぜベキは息子にも理由を言わなかったのか」という、別の謎が一つ増えます。

私の見方

同一人物かどうかより先に、確実に言えることがあります。

「テントが連れ去った9歳の少女」を、シンシーは探している。 そしてジャミーンは、以前から「シンシーの狙いでは」と言われてきた子です。

条件が、重なりすぎています。

断定はしません。ですが、後半戦の残り5話で、この線が触れられずに終わることはないと思います。

ジャミーンについてはキャスト変更まとめ|ジャミーンと太田梨歩でも触れています。

④ リュウは、野崎と何を話したのか

もう一つ、見逃せない場面がありました。

リュウ・ミンシュエンは、ハン・リンシンに「野崎は洗脳下に置いた」と説明しています。そのうえで監視カメラを切り、野崎と2人きりで話す時間を作りました。

ハンがチェーンを切って入ってくるまでの間、リュウは入口に背を向け、野崎に何かを説明するように話し続けていました。 野崎は終始、うつろな目のままです。

会話の中身は、描かれていません。

読み支える材料
味方作戦を伝えたわざわざカメラを切っている
敵ハンの前では使えない手で、娘の手がかりを聞き出そうとした第20話予告でリュウが「何か手がかりをお持ちなんでしょ?」と迫っている

どちらに転んでも、確かなことが一つあります。

リュウは、ハンに見せない時間を作った。 「洗脳下に置いた」という説明も含めて、ハンに対して何かを演じているのは間違いありません。

野崎のうつろな目も、同じです。 本当に折れているのか、折れたふりなのか。この回の映像だけでは、決められません。

この日曜劇場は「愛」の物語でもあります。野崎への愛が潰えていないリューミンシェンは、実は味方だったというのは十分あり得ます。

しかし、ハンリンシンが部屋で花瓶を投げつけて感情を抑えられていない様子や、その雑魚キャラ感が彼女をボスで終わらせずに、リューミンシェンが最終的にシンシーの乗っ取りなど、一枚噛んでくる可能性も読み切れません。

単純に、今回登場したシンシーのボスである、老人がボスとしても良いでしょうけどね。

2人の関係は野崎とリュウは通じ合っている?で整理しています。

⑤ ノコルは、スーツで村に入った

シャキ城へ続く道は一本だけ。手前のオルコ村は、村全体が見張りの役目を負っています。城の中には無数の赤外線センサー。

ここを、ノコルは武力ではなく交渉で抜けにいきました。

いつもの民族衣装ではなくスーツ姿。チョッキーたちを連れて、村長の家へ向かいます。

飯田プロデューサーは、この回のノコルについて「圧倒的に場を支配している」と語っています。3つの言語が飛び交う場面を、ノコルが仕切っていました。

ただ、村は一枚岩ではない

村全体が見張りなら、村の中の綻びは、そのまま「情報の漏れ口」になります。

後半戦予告で、ノコルは「裏切り者は必ず現れる」と言っていました。そして第20話の予告では、そのノコルが「バレたのか!?」と叫んでいます。

裏切り者は、チームの中にいるとは限りません。 金で動いた村人という可能性も、十分にあると思います。

そしてこの裏切りを考慮して作戦をたてるのが、よりリアリティを出している気がしました。

次回(第20話)はどうなるか

予告では「敵陣突入開始」の文字とともに、こんなセリフが並びました。

  • チョッキー「これシミュレーションと違うじゃない」
  • 東条「やばいです!」
  • ノコル「バレたのか!?」
  • 乃木「別班を信じろ!!」

さらに、牢の中で涙を流しながら手錠を引きちぎろうとするドラムと、何かを決意したような野崎の目が映っています。

「シミュレーションと違う」は、想定内です

第18話は、シャキ城への突入訓練で終わりました。訓練どおりにいかないことは、最初から見えていたことです。問題は、どこで、何がずれたのかです。

★「別班を信じろ」が気になります

このチームは、ほとんどが別班ではありません。 ノコルとチョッキーはテント側、新庄と東条は公安側、太田はブルーウォーカーです。

その面々に、乃木が「別班を信じろ」と言う。

ここで思い出したいのが、第18話で乃木が司令部に出した5つの支援要求です。その3つ目は「現地別班員との接触許可」でした。

現地に、まだ姿を見せていない別班員がいる。 「別班を信じろ」は、その人たちが動く合図なのかもしれません。

これは予想です。ですが、支援要求の③は、前半戦でまだ一度も使われていません。

まとめ

  • ★別班の和田が死亡。「全員生還」は、作戦の前に崩れた
  • ★6月10日の刻限は、別班が自分で毒を盛る期限。シンシーの拷問とは別の時計
  • ★7年前、テントがエリシャの娘プリシャを連れ去っていた。当時2歳、今9歳
  • ★テントは孤児を「拾う」組織なのに、プリシャは「奪われた」子。理念とぶつかる
  • ★シンシーが子供を探していた理由に説明がついた。エリシャは娘に会うまで喋らない
  • プリシャ=ジャミーン説は未確定。ただ、条件は重なりすぎている
  • リュウは、ハンに見せない時間を作った。中身は不明
  • 第20話は突入。★「別班を信じろ」は、支援要求③と噛み合う

後半戦は、残り5話です。 最終回は11月8日。

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