【VIVANT2】第6話考察|リュウ・ミンシュエンとは何者だったのか

リュウミンシェン 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン第6話(通算16話)までの内容と、第1シーズンの内容に触れます。

第1シーズンから、名前だけが残り続けていた人物がいました。

リュウ・ミンシュエン。(漢字では「劉銘軒」と表記されます)

野崎守が「自分の唯一の失敗」と呼び、度を超えた調査の末に死んだ——そう語られてきた後輩です。一度も画面に出てきませんでした。

第6話(通算16話)で、すべてがひっくり返りました。

先に結論

現状で言えること

項目内容
正体シンシー側の人間野崎の部下として動いていた二重スパイ
表向きの立場野崎の下で働くエージェント(5年前・北京)
野崎への感情行動を共にするうちに愛情が芽生えた
「度を超えた調査」の正体野崎に認められたくて、単身で危険な潜入に挑んだ
その結果拷問を受けて自白。ハン・リンシンに救出された
生死生きている
現在シンシーの本部。野崎の前に姿を現した
容姿乃木憂助にうり二つ

最初から敵だった。それでも、本当に慕っていた。 そういう人物でした。

正体:最初からシンシーの人間だった

いちばん大きな事実がこれです。

リュウは、途中で寝返ったのではありません。 最初からシンシー側の人間として、日本大使館に送り込まれていたのです。

野崎の下で働いていた5年前、すでに二重スパイでした。

本人曰く、5歳からシンシ―で訓練を受けていた人物であり、あの野崎でも見抜けなかった程に優秀です。

野崎は最初から見られていた

野崎は北京の日本大使館にリエゾンとして駐在し、北朝鮮に関する諜報活動に従事していました。その下にいたのがリュウ・ミンシュエンチョウ・ケイシです。

そして——この二人が、どちらもシンシーのダブルエージェントだったとされています。

部下が二人とも敵だった。 野崎にとって、これ以上の失態はありません。

チョウ・ケイシとの違い

チョウ・ケイシ(張競士)もまた、シンシーのダブルエージェントでした。

そして——注目したいのは、二人の出自です。

リュウもチョウも、日本生まれ・日本育ちだとされています。

名前は中国名、育ちは日本。 それが二人ともなのです。

これは、偶然ではありません

野崎の下にいたエージェントが二人。その両方が、日本で生まれ育った中国名の人物だった。

つまり——シンシーは、日本で育てた人間をエージェントにしているということです。

リュウは5歳からシンシー側だったとされています。子どものうちに取り込み、日本で育て、日本語を母語にして送り込む。

日本の土地に生まれているからこそ、日本で使える。

それでも、野崎に心を寄せていた

ここからが、この人物の厄介なところです。

任務として近づいたはずのリュウは、野崎と行動を共にするうちに、彼への愛情が芽生えていきます。

第1シーズンで野崎が語っていた言葉を思い出してください。

真面目なやつで、自分に好かれようと必死だった——そういう趣旨のことを、野崎は言っていました。

あれは、演技ではなかったのです。

「度を超えた調査」の正体

そして、ここが最大の反転です。

リュウが死んだ原因とされてきた「度を超えた調査」。あれが何だったのか。

野崎に認められたくて、単身で危険な潜入に挑んだ——その結果でした。

承認欲求です。

スパイとして送り込まれた男が、標的に認められたくて、任務の範囲を超えて突っ込んだ。 そして拷問を受け、自白した。

★野崎の「唯一の失敗」の意味が、反転する

この記事でいちばん書きたいのは、ここです。

野崎はずっと、こう言ってきました。

もう少しあいつのことを見ていれば、死なずに済んだのに。

見ていなかったから死んだ——そういう後悔として、私たちは受け取ってきました。

実際は、逆でした

リュウが暴走したのは、野崎に見てほしかったからです。認められたかったからです。

つまり——

見ていなかったから死んだのではない。
愛されたから、暴走した。

野崎が悔やんでいた「もう少し見ていれば」は、そもそも前提が違っていたことになります。

もっと見ていたら、もっと突っ込んでいたかもしれない。

これが「唯一の失敗」の中身だとしたら、野崎にとってこれ以上つらい真実はありません。

なぜ生きているのか

拷問を受けて自白したあと、リュウはハン・リンシン(樊林杏)に救出されています。

シンシーの責任者です。自分の駒を回収した、という形になります。

死亡は、日本側にそう伝わっただけだったのでしょう。あるいは、野崎にそう思わせる必要があったのかもしれません。

そして現在——シンシーの本部で、野崎の前に姿を現しました。

そして、いま何をしているのか

現在のリュウは、野崎にとって最も危険な存在です。

理由は単純で、野崎を愛しているがゆえに、その手の内をすべて把握しているからです。

理解されている、というのがいちばん厄介です。

野崎はいま、シンシーへの潜入捜査中です。騙し通さなければならない相手の中に、自分を誰より知っている人間がいる。

第6話のラストで、リュウは野崎をダブルエージェントではないかと問い詰めます。

見抜かれかけているわけです。

「裏切り」と呼べるのか

ここは、言葉を選びたいところです。

リュウは最初からシンシーの人間でした。ですから、厳密には裏切っていません。 立場を変えていないのですから。

裏切りがあったとすれば、それは感情のほうです。

任務として近づき、本当に好きになってしまい、それでも組織の側に戻った。 あるいは、戻らざるを得なかった。

どちらを裏切ったのか。 そこがまだ、はっきりしません。

残っている謎

① なぜ乃木にうり二つなのか

これが最大の謎として残りました。

リュウは乃木憂助と同じ顔をしています。血縁なのか、作られたものなのか、偶然なのか——まだ何も説明されていません。

そして、野崎はいつからそれを知っていたのかという問いも残ります。

② 野崎は、生きていると知っていたのか

第1シーズンの第7話で、野崎ははっきり「死んだ」と述べています。 「もうこの世にはいないがな」とも。

生きていたのなら、あれは嘘です。

知っていて隠したのか、その時点では本当に死んだと思っていたのか。

表情をみるに野崎は本当に死亡したものと思っていたでしょう。

③ チョウ・ケイシは、いまどこにいるのか

日本生まれ・日本育ちのダブルエージェントという設定だけが提示され、リュウミンシェンからは、死亡したと告げられます。

リュウが生きていたのですからチョウも生きている可能性もゼロではありません。

ですが、私は後に新庄やベキが実は生きていたをやると踏んでいるので、素直に死亡しているものと思ってよいでしょう。

この記事の予想は、当たっていたのか

第5話の時点で、私はこの記事にこう書いていました。

いるとすればシンシーの内部消された側ではなく、取り込まれた側だとしたら、いる場所はそこになります。

当たりました。 場所まで合っていたのは、正直、自分でも驚いています。

一方で、外したところもあります。

リュウ=乃木説は無理がある」と書いた部分です。本人ではないという結論自体は合っていましたが、「似ている」を心理的なものだと読んだのが誤りでした。顔の話だったのです。

そして、第7話の「死んだ」という明言を根拠に「死亡はほぼ確定」とも書きました。こちらは外れです。

ただ、同じ節でこうも書いていました。死亡は確定に近い。それでもゼロにはならない。

残していたほうが出ました。 野崎の「急にいなくなる」という言い方に引っかかった、あの部分です。

リュウは死んだのではなく、いなくなっていただけでした。

まとめ

  • リュウ・ミンシュエンは、最初からシンシー側の人間だった
  • 5年前、日本大使館に二重スパイとして送り込まれていた
  • それでも野崎に愛情が芽生え認められたくて単身で危険な潜入に挑んだ
  • ★これが「度を超えた調査」の正体。拷問を受けて自白した
  • ハン・リンシンに救出され、生きていた
  • 現在はシンシー本部野崎の手の内をすべて把握している
  • チョウ・ケイシ日本生まれ・日本育ちのダブルエージェント。行方は不明。死亡濃厚。
  • 乃木にうり二つである理由は、まだ説明されていない

3年間、名前だけが残っていました。

出てきてみれば、野崎がいちばん見たくない形をしていた——そういう人物でした。

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