【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン第1話および第1シーズンの内容に触れます。
第1話最大の衝撃は、別班メンバーが一斉に拉致されたことだった。その中に黒須駿がいる。
ただ、どうにも腑に落ちない。あの黒須が、何もできずに連れ去られるだろうか。
前提:黒須は別班の戦闘力担当である
第1シーズンで黒須は、乃木の相棒として数々の荒事をこなしてきた。別班の中でも戦闘面では最上位に位置する人物だ。当ブログの最強キャラランキングでも上位に挙げている。
その黒須が、抵抗の末に敗れたというより、あっさり捕まったように見えた。ここに引っかかりがある。
根拠1:布団で目を覚ました場面は、二通りに読める
この記事で一番言いたいのはここだ。
拘束後、黒須が布団から目を覚まし、自分の体をまさぐる場面がある。
素直に見れば、こう読める。
「武器がないな。……ああそうだ、守り刀があったな」
実際、視聴者の多くはそう受け取ったはずだ。演出もそう読ませるように作られている。
だが、同じ動作は別の意味にも取れる。
- 帯に仕込んだもの(防弾に使える何か)が無事かを確認していた
- 体を触るふりをしながら、周囲の敵の人数や配置を把握していた
- そのうえで、この先どう動くかを組み立てていた
つまりあの場面は、「丸腰で目覚めた男」にも「計画通りに運ばれた男」にも見えるように作られている。二通りに読める描写がわざわざ置かれているとき、後者が正解であることはこの作品では珍しくない。
根拠2:撃たれた弾が「帯」に当たっている
さらに引っかかるのが、銃弾が帯に命中しているという点だ。
急所ではなく帯。偶然と見ることもできるが、帯に何かを仕込んでいたなら、そこで受けるのは意図的な選択になる。「撃たれて倒れた」のではなく、「撃たせて倒れた」という読み方が成り立つ。
根拠3:気絶したふりをしていた可能性
意識を失ったふりをすれば、敵は警戒を緩め、拠点まで運んでくれる。自力では辿り着けない場所へ、敵に運ばせる——潜入の手段としては合理的だ。
ネット上の考察でも、この見方は複数挙がっている。
根拠4:敵の正体を知る手段が他にない
第1話時点で、拉致した勢力の正体は分かっていない。外から追うより、内側に入ってしまったほうが早い。これは1期で乃木自身がやって見せた荒業だ。乃木は捕まりに行くことでテント内部の情報を相当詳しく仕入れることが出来た。
別班は少人数の精鋭組織であり、現場判断で動く自由度が高い。指令を待たずに「捕まる」という選択を取れる立場にある。
根拠5:拉致先が世界各地に分散している
拉致されたメンバーは世界各地へ飛ばされたとされる。これは敵にとって戦力を分断する合理的な手だが、裏を返せば敵の拠点が複数あることを暴露しているとも言える。
黒須が意図的に運ばれたなら、そのネットワークを内側から辿れる。
この説の弱点
- 単純に不意を突かれただけの可能性は十分ある
- 相手が国家規模の諜報機関なら、個人の実力では抗しきれないのは自然
- わざと捕まる作戦なら、乃木が過度に動揺するのは不自然——ただし乃木に伝えていない可能性もある
まとめ
- 黒須は別班でも戦闘力最上位。あっさり捕まるのは違和感
- 布団で体を触る場面は「丸腰の確認」にも「仕込みの確認」にも読める
- 銃弾が帯に当たっている点も、受けにいったと解釈できる
- 敵の正体が不明な以上、内側から探るのは合理的
第2話以降、黒須が拘束先で「妙に落ち着いている」なら、この説の信憑性は上がると見ている。
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