【VIVANT2】柚木薫は何者なのか|テントのモニター説

柚木薫 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン第6話(通算16話)までの内容と、第1シーズンの内容に触れます。

第6話で、話の焦点が変わりました。

シンシーが追っているのはテントで、その裏には核融合の研究者エリシャがいる。そして——エリシャが求めているのはジャミーンではないか、という読みが出ています。

そうだとすると、急に立ち位置が重くなる人物がいます。

柚木薫。

世界が探している少女と、ずっと一緒に暮らしている女性です。

そもそも、この状況が普通ではありません

一介の医師が、なぜそんな子を抱えていられるのでしょうか。

バルカで医療に従事し、日本へ連れ帰り、いまも一緒に暮らしている。説明としては「アディエルに頼まれたから」「家族だから」でした。

それで通る話でしょうか。

第1シーズンで、野崎も同じことを聞いています。なぜそこまでこの子にこだわるのか、と。

問われるだけの不自然さが、あの時点からあったわけです。

引っかかる点を、並べます

① 医師にしては、動けすぎる

馬に乗れます。 そして砂漠を渡り切っています。

乃木やドラムと共に、あの環境を生き抜いた。よくよく考えれば現地に長くいた医師だから、で片づけられる範囲でしょうか。

砂漠を横断しきることにおいて男たちには違和感はありません、

訓練を受け、基礎体力もトップ成績な別班である乃木

そして公安で格別優秀な野崎。及びドラム。

もし、薫さんもテントとして訓練を受けていたのなら、寝ずに看病もしながらも横断できたというちょっとしたドラマのご都合主義的な違和感も払しょくされるかもしれません。

② チンギスに追われる中で、判断が速すぎる

ジャミーンが脱走して倒れていた場面を思い出してください。追われている状況で、自分の身も危ない。

それでも優先を変えませんでした。

任務なら、説明がつきます。 自分が捕まるより、その子を失うほうがまずい——そういう順位です。

③ 砂漠で落ちた場面

あれはわざとだったのではないか、という読みもあります。

ただし乃木が助けに来る前提でなければ成立しないので、そこは弱い。可能性として置いておく程度です。

④ ビジュアルが、日本での姿と違いすぎる

あまりしたくありませんがメタ的な考察です。

宣伝用の映像や画像で見せる薫の格好は、日本で見せる姿と印象がかなり違います。

演出上のことかもしれません。 ですが、この作品はビジュアルで匂わせることをします。

⑤ 公式の相関図で、線が繋がっていない

ネットで指摘されているものです。公式サイトの相関図で、薫だけ関係線の張り方が他と違って見える、と。

これもメタな話なので根拠としては弱いです。ただ、そういう配置になっていること自体は事実として確認できます。

★では、何者なのか——モニター説

いちばん筋が通ると思っているのが、これです。

テントの最上位モニター。

モニターとは何だったか

第1シーズンで、テントにはモニターと呼ばれる協力者がいました。組織の外側にいながら、テントのために動く人間です。

そして最上位のモニターは7人いたとされます。

新庄浩太郎も、その1人でした。警視庁公安部の捜査官でありながら、テントのモニターという二重身分だった人物です。

つまり——表の顔を持ったまま、テントのために動く人間が、他にもいるということです。

薫に当てはめると、全部説明がつきます

  • なぜジャミーンを抱えているのか任務だから
  • なぜあそこまで優先するのか失えば任務が終わるから
  • なぜ現地で動けるのか訓練を受けているから
  • なぜベキが薫を気にかけていたのか自分の側の人間だから

「頼まれたから」より、はるかに無理がありません。

テントであることの整合性

テントだったのならば、どこかしらで情報を漏らしたりとか回りくどいことをしているとか、整合性の取れない部分も生じてきそうです。


ですが、一応、乃木が別班であることは柚木薫には隠していることになってますし、主要な情報は知り得ない状況です。

なにより、彼女に善悪を見抜ける奇跡の少女を守るという最上の任務が課されているとしたら、誰であっても情報は明け渡さずに任務を遂行している可能性もあります。

そして、いま最も危ない位置にいます

ここが重要です。

ジャミーンが狙われているのなら、薫はその隣にいます。

シンシーはテントを追い、孤児院に反応し、子どもの居場所を探しています。 アリは「バルカに戻すな」と言った。

戻さなければ安全、という話ではありません。

日本にいることが分かれば、日本へ来ます。

第6話の、あの電話

第6話で、乃木がAIハヤトを使って薫へ電話をかける場面がありました。

「バルカにいるが、これから帰る」という趣旨の内容です。

これは、罠ではないでしょうか。

公安の内部にシンシーの人間がいることは、すでに分かっています。その人物が動くかどうかを見るために、餌を撒いた。

乃木が帰ってくると知れば、張り込む相手は薫の家になります。

もしそうなら——薫の家は、いま監視されている可能性があります。

反対側:ただの医師かもしれない

公平のために書いておきます。

説明はすべて、素直に受け取れるものでもあります。

アディエルに頼まれ、家族として引き受けた。子どもを見捨てられなかった。医師として、人として、まっとうな行動です。

現地に長くいれば馬にも乗れるでしょうし、砂漠の移動にも慣れるでしょう。

そして——薫が何者でもないほうが、ジャミーンの話は残酷になります。

守る手立てを持たない人が、狙われた子と暮らしている。そのほうが、この作品はやりそうな気もします。

まとめ

  • 第6話以降、ジャミーンが狙われている可能性が出てきた
  • そしてその子と暮らしているのが柚木薫
  • 一介の医師が、なぜそんな子を抱えていられるのか——ここが出発点
  • 引っかかる点
    • 馬に乗れ、砂漠を渡り切っている
    • 追われる状況でも、ジャミーンの優先を変えなかった
    • 宣伝用のビジュアルが、日本での姿と違いすぎる
    • 公式相関図での扱いが、他と違って見える(メタな話。根拠は弱い)
  • テント最上位モニター説なら、全部説明がつく
    • 最上位モニターは7人新庄もその1人だった
    • 表の顔を持ったまま、テントのために動くという前例がある
  • ★そしていま最も危ない位置にいる
    • 第6話の薫への電話は、公安のスパイをあぶり出す罠ではないか
    • だとすれば、薫の家は監視されていることになる
  • ただし——ただの医師である可能性も普通に残る。そのほうが残酷でもある

第1シーズンでいちばん謎が残ったのは、実は薫だったのかもしれません。

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