【VIVANT2考察】第2話|新たな別班は長野専務だった

VIVANT 第2話 考察 伏線回収:長野専務と新たなる謎 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 この記事は『VIVANT』第2シーズン第2話(通算12話)および第1シーズンの内容に触れます。

ラスト3秒だった。

接触コードを確認し、乃木がホテルの部屋の扉を開ける。そこに立っていたのは——丸菱商事の長野専務

私は、放送前に「長野専務は別班ではないか」と予想していた。 だから画面の前で声が出た。ただ、当たったことより、当たったからこそ見えてきた新しい疑問のほうが面白い。

この記事では、回収された伏線と、なお残る疑問を順に整理する。

第2話(通算12話)のあらすじ

黒須ら別班メンバー5人が拉致された事件を追う乃木。AI「ハヤト」の分析では、逃亡中の新庄が有力な容疑者として浮上する。

乃木はバルカへ渡り、弟であるノコルに接触。さらにキプロスへ向かい、テント元幹部のアリを確保する。

そして事件が動き出そうかというその時、新たなる別班が乃木の前に姿を現す。接触コード「32118」を確認して扉を開けた先にいたのが、長野専務だった。

【的中】長野専務は別班だった

何を予想していたか

放送前にまとめた未回収の伏線まとめで、長野専務については「テントか、別班か、それとも」として一項目を割いていた。そして別班説を推していた。

根拠にしていたのはこの2つだ。

① 時期の一致
乃木がバルカで人身売買に遭っていた時期と、長野が薬物の更生施設に入っていたとされる時期が、ほぼ重なる。偶然と見ないなら、長野はその期間、別の場所で別のことをしていたことになる。

② 第8話「別班の指令系統は独立している」
「長野=別班」説には、こういう反論があった。第3話で長野はバルカ帰りの乃木に執拗に質問している。別班同士なら情報が共有されるはずで、わざわざ聞く必要がない、と。

だが第1シーズン第8話で、別班の指令系統はすべて独立していることが明かされている。ならば、両者が別班でも互いを認識できず、情報も共有されない。この視点に立てば、あの執拗な質問はむしろ自然だった。

そして「ジャーナリスト説」は、むしろ現実味を増した

放送前、「長野は表の顔をジャーナリストとしてバルカに入っていたのでは」とも書いていた。この部分はまだ本編で示されていない。しかし別班だと判明した今、この読みは否定されるどころか、可能性が上がったと考えている

別班員が海外で活動するには、疑われない表の職業が要る。取材という名目で紛争地域に入れるジャーナリストは、諜報活動の隠れ蓑として理にかなっている

そしてここから、さらに踏み込みたい。

【新説】長野は、バルカで幼い乃木を救っていたのではないか

もう一度、時期を並べてみる。

  • 乃木がバルカで人身売買に遭っていた時期:およそ1984年〜1987年3月
  • 長野の経歴上の空白(薬物の更生施設にいたとされる期間):およそ1985年3月〜1987年4月

重なっている。

これまでは「同じ頃に別のことをしていた」という程度の一致だと考えていた。だが長野が別班で、バルカにいたのだとすれば——二人は、あの地で交差していた可能性がある

そして最も劇的な読みはこうだ。長野は、あのとき幼い乃木を救った人物だったのではないか。

この仮説に立つと、これまで不可解だった行動が一斉に説明できる。

  • 乃木を昇進に推した——救った子どもの面影を、目の前の部下に見ていたのかもしれない
  • 第3話でバルカ帰りの乃木に執拗に質問した——別班かどうかの確認であると同時に、「あのときの子どもではないか」を確かめていたとも読める

指令系統が独立している以上、長野は乃木の素性を知らない。だからこそ、確信が持てないまま観察し、探りを入れ続けるしかなかった。

いずれ「やはりあのときの子だったのか」と互いに気づく場面が来るかもしれない。そのとき、この二人の関係はまったく違う色を帯びる。

もちろん現時点では推測に過ぎない。だが時期の重なりは、偶然にしては出来すぎている

【伏線回収】長野=別班で説明がつく伏線

正体が判明したことで、第1シーズンの複数の描写が一本の線で繋がる。

① 取り調べ後の「長野の表情」——ここが回収された

第1シーズンで、野崎の取り調べを受けた後、長野が見せた意味深な表情。あれは何だったのか、ずっと宙に浮いていた。

長野が別班だったなら、説明がつく。あれは、追及をかわし切った者の表情だった。(それ以上の読みが発生した可能性も大いにある)

公安のプロを前にして、決定的な尻尾を出さずに切り抜ける。別班という組織の性質上、正体を明かすことは絶対にできない。だからこそ長野は、不倫や薬物という「別の疑い」を被ったまま黙って去るしかなかった。あの表情には、しらを切り通した安堵と、明かせないことへの複雑さが同居していたことになる。

当ブログの最強キャラランキングでは、この尋問耐性を評価して長野を「大穴」として4位に置いていた。戦闘描写のない人物を上位にした理由が、ここで裏づけられた形になる。

② 防衛大卒業から大学院入学までの2年間の空白

経歴上の空白期間。薬物の更生施設にいたとされていたが、別班であるなら、この2年が何のための期間だったのかは自ずと想像がつく。

③ 「不倫・薬物」という汚名の再解釈

ここが個人的に一番面白いところだ。

長野にはブルーウォーカー(太田梨歩)との不倫が取り沙汰され、薬物の過去も囁かれていた。つまり視聴者から見た長野は、だらしない中年男だった。

だが別班だったのなら、その像は反転する。汚名は、疑われないための外皮だったのかもしれない。

そしてもう一段踏み込むと——ブルーウォーカーを別班に引き入れたのは長野だったのではないか 世界トップクラスのハッカーと繋がりを持つ男が、たまたま不倫していたと考えるより、接触そのものに目的があったと読むほうが自然に思える。

④ 第3話の執拗な質問

前述の通り。指令系統が独立しているからこそ、長野は乃木が別班かどうかを知らなかった。だから直接聞くしかなかった。

【新たな謎】むしろ疑問は増えた

正体が判明したことで、新しい問いが生まれている。

疑問1:司令官・櫻井は、なぜ知らなかったのか

素朴な疑問として、司令官である櫻井里美は、長野が別班だと把握していてもよかったのではないか

指令系統がさらに独立しているという設定は理解できる。だが、司令官という立場の人間まで知らされていないのだとすれば、別班という組織はどこまで細分化されているのか。あるいは、櫻井は知っていて黙っていたのか。どちらでも意味が変わってくる。

疑問2:乃木を昇進に推したのは、何のためだったのか

長野は乃木を昇進に推していた。これには2通りの読み方がある。

  • 単に、乃木が別班だと知らずに評価していた
  • 乃木が別班かどうかを見極めるために、あえて動かした

後者だとすれば、昇進は試験だったことになる。指令系統が独立している以上、別班員が別班員を探るという状況は成立しうる。

また、乃木が別班である事を察した上で、二階級特進をあえて社長に提言し、それを乃木が交わすことで外国での活動をより行いやすくさせた可能性もある。

疑問3:長野の経歴を調べたのは新庄である——この事実は変わらない

見落としてはいけない点がある。長野の経歴を洗っていたのは新庄だった。

長野が別班だと判明した今、新庄は何をどこまで知っていたのかが問題になる。テントのモニターだった新庄が、別班員である長野を調べていた。この構図は、新庄が別班の情報を掴んでいた可能性を示している。

新庄は相当優秀であることが判明している。新庄は長野を調べたときの不明点から長野が別班である可能性を読んでいてもおかしくはない。

単純に、別班長野の経歴偽造が上手くいった可能性もあるが新庄が長野を別班だと見なしている場合も有る。

そして逆に、新庄と長野が繋がっている可能性も残されている。長野が何らかの形で別班を裏切る場合だ。そうなってくると話のどんでん返しが作りやすい。

新庄については第1話の変装説の記事でも考察している。

接触コード「32118」——この作品は、また数字を置いてきた

第1話の部屋番号「1544」に続き、第2話では接触コード「32118」が登場した。2話連続で、意味ありげな数字が強調されている

まず、1544の話を振り返っておく

第1話で二度も強調された部屋番号「1544」について、筆者はこう読んだ。

15:44聖書の「章:節」として読むと、コリント人への手紙 第一 15章44節にあたる。コリント第一の15章は丸ごと「死者の復活」を論じる章であり、44節は朽ちる肉体で葬られた者が、別の体としてよみがえることを語っている。

作中には「ノアの箱舟が流れ着いたとされる山」への言及もあり、聖書を引く土壌がある。そして何より、VIVANT はフランス語で「生きている」という意味だ。

つまり1544は、「死んだはずの者が、生きている」という主題そのものを指しているのではないか——というのが第1話の考察だった(詳細はこちらの記事)。具体的には「ノゴーン・ベキ」の生存のほのめかしである。

では32118はどうか——正直に書くと、聖書説はきれいに嵌まらない

同じ手が使えるか試してみたが、32118は5桁で、章:節に素直に分解できない

「詩篇118篇」と読むなら32が余る。「32章118節」という組み合わせは、聖書のほとんどの書には存在しない(1つの章が118節もある例は極めて稀だ)。1544のようにきれいには当てはまらない、というのが正直なところだ。

だが、別の角度から見ると面白いことになる。

「18」という数字が持つ意味

ユダヤの伝統では、数字の18は「生命」を意味する

ヘブライ語で「生きている」を表す חי(chai/ハイ) という語は、文字に数価が割り当てられており(ח=8、י=10)、合計すると18になる。このため18は縁起の良い数とされ、贈り物の金額を18の倍数にする習慣まである。よく知られた文化的な事実だ。

ここで、この作品のタイトルを思い出してほしい。

VIVANT——フランス語で「生きている」。

つまり 18は、タイトルそのものの意味を数字に置き換えたものと読める。そして32118は、3・2・1というカウントダウンの後に18が来る構造になっている。

3、2、1——「生」。

第1話の1544が「死者の復活」を指し、第2話の32118が「生きている」を指す。もしそうなら、この作品は2話連続で同じ主題を数字に埋め込んでいることになる。そしてその主題は、ノゴーン・ベキの生死という物語最大の謎に、まっすぐ繋がっている。

だが、これはかなり無理やりな感じがする。何かしらの動画のシークバーの位置であったり、プログラミングコードの番号だったりするかもしれない。

その他の読み方

  • 各桁の和は 3+2+1+1+8=15。「1544」の上2桁と一致する
  • 321-18 32-118 などの分解も可能
  • 単純に、意味のない乱数である可能性も当然ある

考えすぎかもしれない。ただ、1544のときも同じことを思った。この作品は、数字を無造作には置かない気がしている。

次回(第3話)はどうなる?予想

第2話の展開から、次に動きそうな点を挙げる(あくまで予想)。

  1. 長野と乃木の共闘——別班同士と分かった今、二人がどう動くか。そしてバルカでの過去が明かされるか
  2. 新庄の真意——容疑者として名が挙がったが、単独犯とは思えない
  3. 拉致された黒須たちの安否——わざと捕まった説の答え合わせ

まとめ

  • 新たなる別班の正体は長野専務。ラスト3秒の登場に反響が殺到した
  • 放送前の別班説は的中。根拠は「時期の一致」と「第8話・指令系統の独立」
  • 取り調べ後の長野の表情という第1シーズンの伏線が回収された
  • 不倫・薬物という汚名は、疑われないための外皮だった可能性がある
  • ジャーナリスト説はむしろ現実味を増した。さらに、長野がバルカで幼い乃木を救っていたという仮説も立つ
  • 一方で疑問は増えた。櫻井は知らなかったのか昇進推薦の意図新庄が何を掴んでいたのか
  • 接触コード32118——3・2・1のカウントダウンの先にある18は、ユダヤの伝統で「生命」を意味する。VIVANT=「生きている」と重なる

当たって嬉しかったが、物語は当然その先へ進んでいる。第3話も追いかけます。

VIVANT2 考察シリーズ
第1話 あらすじ・感想・考察
未回収の伏線まとめ・全考察
【考察】野崎は新庄の変装だったのか|1544の謎
【考察】黒須はわざと捕まった説
【考察】別班を拉致した第三勢力の正体
【VIVANT】最強キャラランキング|強さ考察TOP7

コメント

タイトルとURLをコピーしました