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【VIVANT】野崎は死んだのか|リュウが撃った理由を考える

VIVANTの野崎は死んだのかを考える記事のアイキャッチ 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン最新話までの内容に触れます。

野崎は死んだのか。

生死は、まだ描かれていません。第23話は、リュウが引き金を引き、野崎の胸元から血しぶきが上がったところで終わりました。そのあとは映っていません。

このまま死んでしまったら、一期で見せた優秀な野崎にしてはやられてばかり過ぎます。

私は、生きている可能性のほうが高いと見ています。ただ、これまでの「実は生きていた」と同じようには楽観できない材料もあります。両方を書きます。

どんな場面だったのか

場所は、情報ブローカーのタイランの屋敷です。乃木と黒須はエリシャと対面したあと、タイランに売られて拘束され、シンシーの手に渡りました。

野崎も、核融合の話を一緒に聞いてしまった日本人です。リュウは拘束された乃木と黒須の目の前で野崎に銃を向け、この情報を手にするのはシンシーだけだと告げて、「さようなら愛しき人よ」と言って撃ちました。

Xには「野崎さーーーん!!!」「嫌だ嫌だ嫌だ」という声と一緒に、「いやいや、これで野崎さんが終わりなわけないだろ」「全部芝居であってほしい」という声も並んでいました。

生きていると見る理由

この作品で「撃たれた」は、死んだことを意味しない

これまでの撃たれ方を並べると、こうなります。

撃った人撃たれた人どう撃ったか結果
乃木黒須ら別班員(第1シーズン)急所を外す生きていた
乃木ベキ・バトラカ・ピヨ(第1シーズン最終回)心臓の上5ミリを狙う生きていた
タイ警察新庄(第14話)死を偽装。別の遺体にマスクを被せて日本へ生きていた
リュウドラム(第22話)腹に6発。内臓に届かず生きていた

この作品では、死んだように見せる手がくり返し使われています。そして今回撃ったのは、第22話でドラムを撃ったリュウ本人です。

逆に、死がはっきり描かれた和田のときは、回をまたいで念を押すように見せていました。野崎には、まだそれがありません。

ちょっと、メインキャラの銃での死亡率低いですね。

防弾チョッキの伏線があった

いちばん多く言われているのが、防弾チョッキです。私も最初にそれを思いました。

デイリースポーツが、第21話の細かいところを拾っています。

  • リュウが牢に入ったとき、野崎のシャツはボタンが1つ外れていた。リュウが出たあとは、第2ボタンも外れていた
  • リュウが持ち込んだカバンは、麻酔銃を入れるだけにしては大きすぎた。戻すときに硬いものがぶつかる音がして、箱のようなものが2つ入っているように見えた

あの1時間は、「人払いをして何かを伝える時間」だと私は読んでいました。もう一歩進めると、撃たれる日のために何かを着せる時間だったのかもしれません。

撃った場所も、この読みと合います。リュウは頭ではなく胸を撃ちました。防弾チョッキがあるなら、胸はいちばん安全に撃てる場所です。頭を撃たないのは、殺す人の撃ち方としては少し甘い。

血しぶきが上がった点は、説明が要ります。血のりを仕込んでいたのか、チョッキの外を撃たせたのかは分かりません。

あの愛し合う行為を取ったのは「人払いをして何かを伝える時間」と同時に「防弾チョッキや血のりを細工する時間」を作ったのかもしれません。

生かす手順を作ってきたのは、野崎自身

第22話で分かったことですが、ベキたちを生かしたのは野崎らです。撃たれたベキたちの死を偽装し、野崎の兄が勤める病院で手術を受けさせ、奥出雲へ運びました。

第23話では、乃木の伯父の寛道が、野崎さんの医者と一緒にベキを運んだと話しかけて、途中でさえぎられています。野崎の手順には、まだ語られていない部分があります。

ドラムのときも、野崎はチンギスにメールを送っていて、チンギスが埋められたドラムを掘り出しました。ドラムに「10人前」食べておけと言っていたのも野崎です。Xでは、撃たれても致命傷にならないようにするためだったのでは、とも言われています。

撃つ、死んだことにする、外へ運び出す。野崎はこの手順を知り尽くしています。今度は自分がその中に入ったのだと考えると、話が通ります。

第23話の終盤、乃木がドラムの生存を告げた場面で、うつむいた野崎の口元が一瞬笑ったように見えた、とデイリースポーツが書いています。Xにも「ドラムが生きてると知って野崎笑ったな」という声がありました。自分の手順が効いていると分かった人の顔だったのかもしれません。

撃つのがリュウなら、外せる

ここが、私がいちばん言いたいことです。

リュウが自分から撃つ役を申し出る場面は、ありませんでした。ただ、あの場にいたシンシーの人間は、ボスのハンのほかにリュウだけです。野崎に銃を向けるのは、自然とリュウになります。

第21話から、リュウは野崎に執着している男に見えるようにふるまってきました。ハンに「楽しませてもらってもいいでしょうか」と申し出て、見張りを外させ、牢に入る。ネットは「BL始まった?」と騒ぎましたが、シンシーの中でも「野崎はリュウのもの」という空気はできていたはずです。ハンから見ても、リュウに撃たせて不思議はありません。

別の人が撃てば、野崎は確実に死にます。 急所を外せるのは、自分が引き金を引くときだけです。あの騒がれた牢の場面は、この一発をリュウの手に残しておくための準備だったのかもしれません。そう考えると「愛しき人」という言葉も、シンシーの前で口にして怪しまれない言葉になります。

キスの場面についてはリュウはなぜ野崎にキスしようとしたのかに書いています。

乃木の目の前で撃った

もう一つは、誰の前で撃ったかです。

リュウは、拘束された乃木と黒須の目の前で撃ちました。乃木は、自分も急所を外して人を撃ってきた人です。第22話では、ドラムのレントゲンを見て弾道を確かめていました。

どこを撃てばどうなるかを、いちばん分かっている人の前で撃った。乃木の射撃技術は、乃木と薫の家での騒動でも見せているでしょう。もしこれが芝居なら、見せたい相手はシンシーだけではなく、乃木でもあったのだと思います。

死んだかもしれないと見る理由

一方で、今回は楽観しきれません。

  • 撃たれたのは胸です:ドラムは腹でした。防弾チョッキは、まだ描かれていません。もし着ていなければ、胸は外しても危ない場所です
  • 助ける人が見当たりません:ドラムのときはチンギスがいました。今回は乃木も黒須も拘束されていて、野崎を運び出せる味方が近くにいるのか分かりません
  • 別れは予告されていました:副題は「さようなら愛しき人よ」。後半戦の予告には「仲間との別れ」というテロップもありました。飯田プロデューサーは第23話の音楽入れについて「ある人物の想いに、心が動かされた」と投稿しています
  • リュウが味方だと決まったわけではありません:第16話で、リュウは5歳からシンシーの諜報員だったと分かっています。ジャミーンの拉致を計画したのもリュウです

また、メタ的な読み方をすれば、防弾チョッキや血のりはもう使われていて少し冗長に思われるリスクがあります。わざわざそれで「実は生きてましたー」を繰り返すと、多少作品の完成度を低めてしまうかもしれません。

リュウはなぜ撃ったのか

読みは3つあります。

読みそうだとすると
A芝居。味方で、死んだことにして外へ出す野崎は生きている。最終回で戻ってくる
B味方だが、撃つしかなかった撃たなければ、乃木と黒須まで危ない。野崎も承知のうえ。「さようなら」は本当の別れになる
C本当にシンシーの人間として撃った「愛しき人」は、最後まで野崎を欺いてきた男の言葉になる

私はAだと見ています。ドラムへの6発が内臓に届かなかったこと、野崎がベキの生存をシンシーに話していないこと、牢の中の長い時間が説明できることが理由です。

ただ、いちばん怖いのはBです。第1シーズンで、野崎はリュウのことを「俺にとっての唯一の失敗だ」と言っていました。5年前に救えなかった後輩が、今度は野崎を撃つ。もし2人で決めたことだったなら、「さようなら」は芝居の台詞ではありません。

「さようなら」は、自らが死ぬ側の言葉だから

副題の向きについても書いておきます。

ふつうに読めば、「さようなら愛しき人よ」は、撃ったリュウから撃たれた野崎への言葉です。ですが、私は向きが逆だと思っています。

副題に嘘を書くことは無いでしょう。この回に「さようなら」と付けた以上、本当に誰かが去っていくはずです。野崎が生きているとしたら、去るのはリュウです。

野崎を生かすために、リュウはシンシーに嘘をついたことになります。いずれバレる嘘です。バレたとき、消されるのはリュウで、本人もそれを分かったうえで引き金を引いています。

口にしたのはリュウでも、本当に別れを告げることになるのは、生き残る野崎のほうです。野崎は、リュウのことを「俺にとっての唯一の失敗だ」と言っていました。救えなかったと思っていた後輩に、今度は自分が救われて、そして失う。

5年間会えなくても、リュウの愛は潰えなかった。それを野崎を生かすことに使い切るのなら、リュウは真に愛のある人間だったと言えます。この作品には、その終わり方が合っていると思います。

リュウについてはリュウは味方なのか|ドラムへの6発と野崎のメールにもまとめています。

まとめ

  • 第23話のラストで、リュウが「さようなら愛しき人よ」と言って野崎を撃った。生死はまだ描かれていない
  • この作品では、死んだように見せる手がくり返されてきた。今回撃ったのは、ドラムを撃って生かしたリュウ本人
  • 第21話のシャツのボタンと大きなカバンは、防弾チョッキの伏線かもしれない。撃ったのも頭ではなく胸だった
  • ベキもドラムも、生かす手順を作ったのは野崎だった
  • 当ブログの読みは、リュウ以外の人が撃てば確実に死ぬ、というもの
  • ただし防弾チョッキは描かれておらず、助ける味方も見えない。楽観はできない

答えは、11月8日(日)よる9時からの最終回で分かります。

回全体の考察は第23話考察|エリシャのディスクと薫の決断に書きました。

ベキが撃たれた第1シーズンの最終回を見返すなら、Amazonプライム・ビデオでも見放題です(第2シーズンはU-NEXTの独占配信で、Amazonにはありません)。

VIVANT2 考察シリーズ

第23話考察|エリシャのディスクと薫の決断

リュウは味方なのか|ドラムへの6発と野崎のメール

リュウはなぜ野崎にキスしようとしたのか

最終回はどう終わる?|残る謎と結末の予想

VIVANT2 関連記事 まとめ

全体

第1話

第2話

第3話

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