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【VIVANT2】第23話考察|エリシャのディスクと薫の決断

VIVANT第2シーズン第13話の考察記事のアイキャッチ 創作物(アニメ・映画・漫画・小説考察)

【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン最新話までの内容に触れます。

最後の1秒で、全部持っていかれました。

リュウが「さようなら愛しき人よ」と言って、野崎を撃つ。そこで第23話は終わり、次はもう最終回です。

ただ、この回はほかにも大きなことが起きています。乃木の正体が、薫に知られました。奥出雲で、乃木は父ベキと再会しました。そして、エリシャが核融合の情報をどこに隠したのかが、初めて語られました。ジャミーンの体の中(おしり)です。

野崎の生死については、野崎は死んだのか|リュウが撃った理由を考えるに分けて書きました。この記事では、回全体を見ていきます。

第23話で起きたこと

起きたこと補足
ハンが乃木の家を襲い、薫とジャミーンたちを捕らえる助けに行けば、薫に別班だと知られる
乃木が向かい、シンシーの急襲を退ける銃を握ったのはF。2丁拳銃で、ハンが呼び寄せた腕利きを一瞬で倒した
薫が乃木の正体を知る撃つところを目の前で見て、「これからのことは考えさせて」と伝える
奥出雲の実家でベキと再会するベキが、ジャミーンはエリシャの実の娘プリシャだと明かし、7年前を語る
出雲大社に参拝する乃木のもとに薫からのメッセージが届き、泣き崩れる
別班がタイランに取引を持ちかける核融合の情報を5000億円で買い取る
乃木と黒須がエリシャと対面するエリシャの声は古川登志夫さん
エリシャが秘密を明かす娘の体の中にディスクを入れたこと。取り出して隠すようアディエルに頼んだこと
その会話がシンシーに聞かれていたタイランとハンとリュウが聞いていた。タイランは別班をシンシーに売った
シンシーが薫に確かめる乃木に連絡させ、ジャミーンの体に手術の跡があると分かる
リュウが野崎を撃つタイランの屋敷で、拘束された乃木と黒須の目の前で。「さようなら愛しき人よ」

乃木は出ていき、薫は知った

第22話のラストで、乃木は「行かせてください」と言いました。その続きです。

家に入ったのはFでした。体に爆発物を巻き、全員解放するか全員死ぬかだと迫って、ハンが迷った隙に、2丁拳銃で腕利きたちを一瞬で倒しています。外のスナイパーは、別班の仲間が押さえていました。

薫は、それを目の前で見ていました。「あなた何者なの」と聞かれて、乃木は「僕は別班です」と答えます。

先週の薫に乃木の正体はバレるのかで、私はバレ方を3つに分け、「薫の目の前で、別班として動く」が来ると書きました。これは当たりました。

一方で、「薫は前から気づいていて、知ってたよと返す」という読みは外れました。「あなた何者なの」は、知っていた人の言葉ではありません。

つまり、現時点で最も確度高く、薫さんを見るとしたら単純に「小さな子を見捨てることの出来ない心優しきお医者さん」であり、「乃木さんの事を本当に愛している人物」であると言えます。やはり愛の物語でした。

薫は「これからのことは考えさせて」と伝えて、ジャミーンと自衛隊の施設へ向かいます。人を助ける仕事をしている医師の目の前で、一緒に暮らしてきた相手が人を撃ったのです。当然だと思います。

縁結びの直後に

ところが、この話はこの回のうちに片がつきます。

奥出雲のあと、乃木たちは出雲大社に参拝しました。乃木は5分以上も祈り続け、ベキたちはそれを待っています。そのあとの記念撮影の最中に、薫からメッセージが届きました。愛している、帰ってきてほしい、ジャミーンと待っている、という内容です。乃木は膝から崩れて泣きました。

縁結びの神様に祈った直後に返事が届くのは、さすがに話が早いと思いました。ただ、あの乃木の泣き方を見たら、文句は言えません。

第1シーズンのころから「薫にも裏の顔があるのでは」という説があり、当ブログでもテントのモニター説を書きました。ですが、目の前で撃たれて動揺し、時間がほしいと言い、それでも帰ってきてと送る。これは裏のある人の動きには見えません。薫はただの良い人だった、という線がかなり濃くなったと見ています。

奥出雲で、ベキは何を語ったか

乃木たちは奥出雲の実家を訪ね、ベキと再会しました。「なぜ私を生かしたんだ」と聞くベキに、乃木は「バルカの民のためです」と答えています。

実家で迎えたのは、ベキの兄で、乃木の伯父にあたる寛道です。ただ、気になったのはそのあとです。寛道は、野崎さんの医者と一緒にベキを運んだと話しかけて、そこで話がさえぎられ、最後まで言い切りません。

怪しすぎると思いました。寛道は第11話でも、シンシーに潜入する前の野崎とホテルで会っています(デイリースポーツが伏線として取り上げていました)。そして第11話で乃木が「奥出雲の実家で…」と言いかけてノコルに遮られたとき、その先にいたのはベキでした。この作品で話が途中で切れるときは、その先に何かがあると見ています。

ベキが明かしたのは、ジャミーンの出自です。ジャミーンは、核融合の技術を見つけた研究者エリシャの実の娘プリシャ。7年前、ベキとアディエルがタイランのもとから救い出し、アディエルがジャミーンの名前で育てていました。

なぜ子どもだけを連れ出したのか

予告の乃木の言葉が、ずっと引っかかっていました。

「お父さんとアディエルだったら親子共々助けるはず。なぜ子どもだけ」

答えは、エリシャ自身の頼みでした。親と子が一緒にいれば、プリシャは狙われ続ける。この子だけを連れて逃げて、別人として育ててほしい。ベキは同じ父親として、その言葉にうそはないと判断したと語っています。

ここは少し書かせてください。ベキ自身が、かつてバルカで我が子と引き離された父親です。その人の前に、子どもと離れることでしか子どもを守れない父親が現れた。ほかの誰かなら、親子ごと連れて逃げようとしたかもしれません。ベキだから、引き受けられた頼みに見えます。

ただ、ベキも全部は知りませんでした。エリシャはアディエルに別のことも頼んでいて、アディエルはその中身をベキに話していません。アディエルはもういません。だから乃木たちは、エリシャ本人に会いに行くことになります。

ディスクは、娘の体の中にあった

ここが、この回でいちばん驚いたところです。

エリシャは、娘の体の中に、核融合の研究データが入ったディスクを入れていました。そして、それを取り出して誰にも分からない場所に隠してほしいと、アディエルにだけ頼んでいた。アディエルが守り続けた秘密とは、これのことでした。

「娘に会えない限り何も喋らない」の意味が変わった

思い出してほしいのは、第19話からのエリシャの言葉です。

妻を殺されても、エリシャは核融合について口を割りませんでした。条件は「娘に会えない限り何も喋らない」。

私はこれを、ずっと父親の願いとして読んでいました。ですが、ディスクのことを知ったあとで読み直すと、別の意味が見えます。娘がいなければ、話したところで情報は手に入らない。 あの言葉は、父親の願いであると同時に、事実そのものだったことになります。

第20話の記事で、私は「シンシーにとってジャミーンは、核融合の技術を手に入れるための、ただ一つの鍵」と書きました。比喩のつもりで書いたのですが、本当に鍵でした。エリシャも乃木に、最後の鍵を開けるのはプリシャだ、という趣旨のことを話しています。

ディスクは今、どこにあるのか

ここが最終回に残った問題です。

シンシーも、同じ話を聞いていました。そこで乃木に薫へ連絡させ、ジャミーンの体に手術の跡があるかを確かめます。跡はありました。エリシャの話は本当だったわけです。タイランとハン、リュウは、これで喜びます。

ただ、ディスクはもう体の中にはありません。アディエルが取り出して隠したと見られています。アディエルがテントを数日空けていた時期があり、そのときではないかと言われています。

Xには、医師の薫が取り出して持っているのでは、という説も出ています。ただ、上に書いた薫を見る限り、私は薄いと見ています。

気になっているのは、方舟とトルコです。ベキが奥出雲で読みふけっていた本は「ノアの方舟」「ノアの羅針盤」「ノア最後の航海記」でした。第11話で、乃木は別班員の拉致先について「アール山を中心に半径1000キロ圏内の空港だ」と話しています。アール山は、ノアの方舟が流れ着いたとされるアララト山で、トルコの東部にあります。そして7年前、ベキがエリシャに会ったのも、トルコでの仕事でした。

今のところ、これとディスクをつなぐ描写は何もありません。アディエルはベキに話していないので、ベキが隠し場所を知っているとも言えません。ただ、ベキのそばにいたアディエルが選ぶ場所として、方舟の山は捨てがたい。これが今の私の読みです。

方舟についてはノアの方舟とは|ベキが読んでいた本の意味に書いています。

タイランは、やはり売った

別班は、核融合の情報を買うと持ちかけて、エリシャへの道を開きました。額は1兆円から始まり、5000億円でまとまっています。櫻井は資金を出す一方で、ブルーウォーカーに取り返させると話していました。

そしてタイランは、その別班をシンシーに売りました。別班だと分かれば、シンシーに売ったほうがもうかるからです。

タイランは情報ブローカーです。シンシーの仲間ではなく、高く買う相手に売る人です。ここは驚くところではないのかもしれません。黒須は部屋の盗聴器を見つけて壊しましたが、探知機に反応しない別の盗聴器で、会話はタイランとハン、リュウに聞かれていました。第15話で、公安のカメラの中に小型カメラを入れていたのと同じ手口です。

ハンは前半で乃木に出し抜かれました。それが後半では、タイランと一緒に乃木とエリシャの話を聞く側に回っています。部屋に戻った乃木と黒須の前で、3人はワインを飲んでいました。形勢は、ここで逆転しました。

引っかかるのは、乃木がこれを読めなかったのか、という点です。相手は情報ブローカーで、取引の相手には宿敵がいる。それでも乃木と黒須は、中へ入りました。

黒須については、前に黒須はわざと捕まったのかを書きました。予告には「別班、反撃開始」の文字もありました。捕まることで、シンシーの中心にたどり着く。これが乃木の計算のうちだったのかは、最終回で分かるはずです。

ちなみにこれで黒須が捕虜になるのは3回目ですね。(テント、シンシー、タイラン)

「愛しき人」は、2組いた

放送前、副題の「さようなら愛しき人よ」は、乃木から薫への言葉なのか、リュウから野崎への言葉なのかで、意見が分かれていました。

実際に口にしたのはリュウでした。ですが、私は両方だったと思っています。

同じ回で、同じ堺雅人さんが演じる2人が、それぞれの愛しき人と向き合っています。乃木は、薫を守るために銃を握り、一度は「考えさせて」と言われて、最後に「帰ってきて」と言われた。リュウは、野崎に銃を向け、自分で引き金を引いた。

片方は愛しき人を取り戻し、片方は撃った。その2人が、最後の場面で同じ部屋にいました。

もう一つ、この副題は向きが逆なのでは、とも見ています。野崎が生きているなら、いずれ去るのはリュウのほうです。本当の別れは、生き残る野崎からリュウへの「さようなら」になります。

リュウが本当はどちら側なのかは、まだ断定できません。ドラムへの6発のこともあります。そこは野崎の記事に書きました。

野崎は死んだのか|リュウが撃った理由を考える

これまでの読みの答え合わせ

これまで書いたこと結果
乃木は薫の目の前で別班として動き、正体が知られる(薫の記事)当たり
薫は前から気づいていて「知ってたよ」と返す(薫の記事のもう一つの読み)外れ
乃木たちはベキに話を聞きに行く(第22話の記事)当たり
7年前、親子ごと助けに入ったが子供しか連れ出せなかった(プリシャの記事)外れ。エリシャが自分から、子どもだけを託した
ジャミーンはシンシーにとって核融合の鍵(第20話の記事)当たり。体の中にディスクがあった
ジャミーンの善悪を見抜く力が、核融合を誰に渡すかに関わる(第17話の記事)まだ分からない。鍵はディスクだったが、「最後の鍵を開けるのはプリシャ」という言葉が残る
リュウは野崎の側にいる(リュウの記事)まだ分からない。撃った。ただし生死は描かれていない

最終回に残ったもの

最終回は11月8日(日)よる9時から。その前に、よる7時から「VIVANT 最終回直前SP」が放送されます。

堺雅人さんは放送の最後のメッセージで「みなさまの期待を裏切らない結末を用意しております」と話していました。飯田プロデューサーは「緘口令クラスのネタはまだまだ出てきます」「ノゴーン・ベキとのストーリーはここからが本番」と話しています。

残っているのは、大きく5つです。

  1. 野崎は生きているのか。リュウはどちら側なのか
  2. シンシーに捕まった乃木と黒須は、どう抜け出すのか
  3. ディスクはどこにあるのか。誰の手に渡るのか
  4. バルカへ帰ったベキは、ここから何をするのか
  5. 乃木は、薫とジャミーンのもとへ帰れるのか

エリシャが乃木に、言葉を変えながら「これから大きな冒険が始まる」と話していたのも気になっています。第2シーズンの第1話の題名は「新たな冒険始まる」でした。物語は、始まったときの言葉に戻ってくるのかもしれません。

最終回の予想は最終回はどう終わる?|残る謎と結末の予想に、映画化と3期の話は映画化や3期はある?|続編の噂と公式の発言にまとめました。

まとめ

  • 乃木はFとして家に入り、シンシーの急襲を退けた。薫は目の前で見て正体を知り、「考えさせて」と伝えた
  • 出雲大社で祈った直後に、薫から「帰ってきて」というメッセージが届いた。薫に裏の顔があるという線は薄くなった
  • 奥出雲でベキが、ジャミーンはエリシャの娘プリシャだと明かした。子どもだけを連れ出したのは、親と一緒では狙われ続けるという、エリシャ自身の頼みだった
  • エリシャは娘の体の中にディスクを入れ、隠すようアディエルにだけ頼んでいた。「娘に会えない限り何も喋らない」は、事実そのものでもあった
  • ディスクはもう体の中にない。アディエルの隠し場所が、最終回の争いになりそう
  • タイランは別班を売り、乃木と黒須はシンシーの手に渡った
  • リュウが「さようなら愛しき人よ」と言って野崎を撃った。生死はまだ描かれていない

VIVANT2 考察シリーズ

未回収の伏線まとめ・全考察

← 第22話考察|ベキ生存とシンシーの逆襲

野崎は死んだのか|リュウが撃った理由を考える

リュウは味方なのか

薫に乃木の正体はバレた

プリシャ・ママドフとは

VIVANT2 関連記事 まとめ

全体

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話

第6話

第7話

第8話

第9話

第10話

第11話

第12話

第13話

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