【ネタバレ注意】 『VIVANT』第2シーズン第6話(通算16話)までの内容に触れます。
第6話で、新しい地名が出てきました。
シャキ城。
聞き慣れない名前ですが、この作品にとって非常に重要な場所です。第2シーズンがずっと追いかけてきたものが、そこにあります。
シャキ城とは何か
一言でいうと、こうです。
拉致された別班員5人が、監禁されていた場所。
第2シーズンは、第1話(通算11話)で別班メンバーが一斉に拉致されるところから始まりました。乃木がずっと探していたのが、この5人です。
その居場所に、ようやく名前が付きました。
どうやって判明したのか
ここが、この回でいちばん引っかかる部分です。
電光掲示板に、表示されました。
レストランに流れていた世界の金相場の電光掲示板です。野崎は同じ店に3回、19時に通っていました。 そして3回目に、城の名前が流れた。
誰かが、野崎に向けて伝えたことになります。
そもそも、乃木への暗号がえげつない
もうひとつ、この回で明かされた暗号があります。野崎が乃木に向けて残していたほうです。
ハン・リンシンからの振込額に、円周率πを掛ける。その上から10桁を取り出し、座標として置く。
そこに、1583年に建てられた城がある。
これがシャキ城でした。
野崎は捕まる前から、この形でメッセージを仕込んでいたわけです。
……そのうえで、です。
★ここが引っかかる——ストレートすぎないか
野崎ほどの人間が、乃木にはπを使った座標暗号を残しておきながら、自分は電光掲示板に流れた城の名前を、そのまま受け取る。
釣り合っていません。
北京での任務では、暗号を重ねてエージェントと接触していた人物です。その男が、名前をそのまま読む場所に3回も通う。
読み方は、大きく三つ
- 罠だった(リュウをおびき出すための芝居。驚きも演技)
- 本命の連絡は別にあった(掲示板はカモフラージュ)
- わざと流させた(場所が割れたと知れば、敵は囚人を移す)
三つ目が特に面白いところです。城に匿われているより、移送中のほうが襲いやすい。 第4話で新庄が動いたのも、護送中でした。
この件はシャキ城の情報は罠だったのかで詳しく掘り下げました。「シャキ城ごときでメモを取るのか」という違和感から入る記事です。
つまり、外部に協力者がいる
野崎はシンシーの内部にいます。 監視されている立場です。普通の連絡手段は使えません。
そこで電光掲示板です。
- 不特定多数が見るものなので、特定の相手への通信に見えない
- その場にいる人間しか受け取れない
- 記録が残りにくい
野崎の位置を把握していて、なおかつ掲示板を操作できる人間が、外にいる。 そういうことになります。
では、誰が仕込んだのか
作中では現状明かされていません。
その前に——仕事は二つあります
ここを分けて考えると、見通しが良くなります。
ひとつ、シャキ城に別班員がいると突き止めること。
ふたつ、それを電光掲示板に表示させること。
まったく別の仕事です。 前者は調査、後者は技術。同じ人間がやったとは限りません。
そして——難しいのは、前者のほうです。
拉致された5人の居場所は、第2シーズンがずっと追いかけて分からなかったものです。それを突き止めた人間がいる。 表示させるより、こちらのほうが大仕事です。
候補を挙げます。
① 太田梨歩(ブルーウォーカー)
技術的には、いちばん自然です。
世界トップクラスのハッカーであり、第2シーズンでは建築家のデータから設計図を引き出すなど、能力が跳ね上がっています。電光掲示板の表示を書き換えるくらいは、造作もないはずです。
しかし、黙っている理由はそこまで無さそうです。
しいて言うならば、彼女はシーズン2が開始してからずっと寝不足そうで、疲労困憊の様相をしています。
陰で野崎に何かしらを頼まれている可能性もゼロではないかもです。
② 東条
第6話の直前に、乃木側についた人物です。ホワイトハッカーとして協力しています。
そして東条は、もともと野崎の使い走りでした。野崎の動き方を知っているという意味では、適任です。
③ ドラム
場所の特定という点では、ドラムです。
第3話(通算13話)で、納豆から新庄の居場所を割り出した実績があります。技術ではなく、詰めの部分を担ってきた人物です。
彼が、写真を見せて実際の現地の人に聞き込みをしています。その写真は一時期、ネットでは乃木なのでは?と考察する人もいましたが、リューミンシェンが乃木と顔が物理的に似ていることから、そちらを手掛かりに探している可能性もあります。
シャキ城は、どこにあるのか
明確には語られていません。
ただ、手がかりはあります。
第4話(通算14話)で、シンシーの拠点はゴルバド共和国だと判明していました。そして拉致された5人も、そこにいる可能性が高いとされていました。
シャキ城がゴルバド共和国にあるのなら、話は繋がります。
『VIVANT』は架空の国を舞台に使う作品です。第1シーズンのバルカ共和国がそうでした。ゴルバド共和国も同じ位置づけと考えられます。
城という言葉が使われているのも気になります。要塞なのか、古い建造物なのか。監禁場所として選ばれた理由が、そこにあるのかもしれません。
ちなみに情報として劇中では、
「1583年に建てられた」
「オルコ村にある」
「山の上に建つ天空の城」
という設定なようです。
なぜ、いま場所が分かったのか
最後に、少し引いた話をします。
第2シーズンは、ずっと「5人はどこにいるのか」を追ってきました。 それが、ここで分かった。
物語が、次の段階に入ったということです。
これまでは探す話でした。ここからは取り戻す話になります。
そして——野崎はすでに内部にいます。 外から乃木たちが向かい、内から野崎が動く。その形が、ようやく揃いました。
まとめ
- シャキ城は、拉致された別班員5人が監禁されていた場所。1583年建設
- 野崎が乃木に残した暗号は、振込額×π → 上10桁を座標として読むという手の込んだもの
- 一方、野崎自身はレストランの電光掲示板で城の名前を受け取った
- 情報の受け取り方が雑で釣り合っていません。 乃木にはπの暗号を残した男が、名前をそのまま読む場所に3回通う
- 読み方は3つ
- 罠だった(リュウをおびき出すための芝居。驚きも演技)
- 本命の連絡は別にあった(掲示板はカモフラージュ)
- ★わざと流させた(場所が割れたと知れば、敵は囚人を移す)
- ★匿われているより、移送中のほうが襲いやすい。 新庄の一件も、動いたのは護送中だった
- 仕込んだ人物は作中で明かされていない。候補は太田/東条/ドラム、あるいは連携
- 第2シーズンは「探す話」から「取り戻す話」へ移った
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