初めに「メンズ脱毛、気にはなっている。でも──」
「痛いんじゃないか?」
「恥ずかしくないか?」
「本当に効果あるのか?」
「男なのに脱毛って、引かれたりしないか?」
そんな疑問や不安が、頭をよぎる。それも当然だ。かつての自分もまったく同じことを考えていた。脱毛はなんとなく興味あるけれど、一歩を踏み出すには勇気がいる。まるで未知の世界に足を踏み入れるような感覚だった。
だが、実際に医療脱毛を受けてみて思ったのは──
「くっそ痛てぇし面倒くせぇけど、モテるためとこれからの人生の時短を考えれば安いもんだ」
という単細胞な感想だった。
この記事では、自分が医療全身脱毛を体験した際のリアルな情報を余すことなく書き連ねた。
これから脱毛を考えているメンズが、「不安を払拭し、納得して前に進む」ための一助になれば嬉しい。
・読み終えるころには、「自分にもできそうだ」と思えるはず。
・ネットに転がる宣伝文句ではなく、リアルな話を届けたい。
・メンズエルプラスの事やメンズルシアクリニックの事について知りたい人への何か一つでも参考になればと願う
「脱毛したい」と思い始めたきっかけ
大学に入学したての頃、私は”(メンズ)エルプラスクリニック渋谷院”で全身医療脱毛の5回コースを契約した。22万円程度だったと記憶している。
きっかけは「思い描く理想の自分」になるという単純な理由だ。小さい頃から無駄毛が気に食わなかった。体育座りで何かを待たされる度に目に入るムダ毛が鬱陶しくて仕方なかった。すべてを消し去ってやりたいと思った。一本残らず駆逐したかった。だから時間のある大学生の内に根絶させようと考えた訳だ。
考えて見て欲しい。髪の毛や眉毛ならまだしも、腕や指に毛が生えているなんて意味が分からない。人体において余計極まりない。まだ上裸でウホウホ言っていた時代なら植物の刺や虫等から多少の防御になるのかもしれない。だが今我々は21世紀に生きている。現代、先進国”日本”において普通は服を着ているし、ジャングルの中で猛々しく槍を握ることもない。
技術の進化がたまたま異常に速かったせいで、動物としての我々の進化が追い付いて来ていない。この毛はいらないと判断し、いち早く生物として進化して欲しいものだ。
脳としても、要らない毛の成長に貴重な栄養を費やして欲しくないと訴えているに違いない。リソースの無駄遣いだ。
実は身体のバランスを取るのにすね毛は必要でしたみたいな生命の不思議があった所とて、私としては構わない。なぜ心臓は左側に位置するのかの理由として毛が関係しているという最新の研究は興味深いが、その多くが受精卵から胎児形成期の話であり、少なくともほぼ大人の自分が脱毛したところで、問題ないとの判断だった。だから健康として脱毛に障壁を感じることはなかった。
脱毛に潜む「一方通行」
健康面について自分自身で納得し、次に待ち受ける壁は「脱毛効果と安さ」の前に「一方通行性」だ。
”医療”脱毛をすれば基本二度と生えてこない。全く生えないまではいかずとも薄くはなる。もし今後、良い感じに髭が欲しくなったり、世間でゴリラブームが来る可能性があれば、後悔することになる。男児が脱毛する事は少なくとも”漢”らしさを殺す事になる。これはその人個人がきちんと自身で納得した上で脱毛に臨むべきだ。
この脱毛に潜む「一方通行性」に対しての決意は素早く、そして固かった。
私は「理想の自分」になるという気持ちは抑え切れなかった。特にアニメや漫画キャラのの様になりたい思いもあったので私の理想は漢とは真逆の存在であった。それに私自身が髭が似合う顔ではないと自認し、かつ剛毛ブームが仮に来ても乗っかることはないと確信していた。
なにより仮に剛毛ブームが来そうな雰囲気になればきっと多くの企業が止めにかかるだろう。何せ電車やバス、ネット広告のあらゆる媒体はいつも脱毛のサブリミナル祭りが行われている。世の中全体として脱毛と二重と脂肪吸引を促進している。それもある種の洗脳みたく、怖いくらいに。だから早々剛毛ブームは来ないだろう。って剛毛ブームってなんだよ!
脱毛すれば元の生えていた毛には戻れないというのも何一つ障壁になりえない。何よりたとえ丁度良い髭が欲しくなってもその過程で生成される青髭や微妙なそり残しが嫌で仕方ない。それに毎日数分ずつだが毛の処理に取られる時間ももったいない。
この一方通行性も問題はないと分かった。
そして次こそが選択する上で私が最も悩んだ項目だ。
脱毛効果と安さの塩梅「コスパ」メンズ エルプラスクリニック
身体に関わる事と長く使う家具や電子機器等に対しては安さを求めるべきではないと考えている。コンタクトもそこそこの物を使いたいし、机や枕も高くて良いから高性能を選びたい。それゆえ脱毛も安さよりも効果で選んだつもりだ。
しかし、ちゃんとした効果が保証されていればコスパの良いものを選びたいもの。性能が同じならiPhoneよりも安いandroidを選ぶ人間。
脱毛における効果はつまり、どれだけ綺麗に生えなくなるかと身体への害について。そこで私は国の認可の降りた機械は大前提として部位によって使い分け、かつジェントルマックスプロなどの高性能の器具を使っているところである「エルプラスクリニック」を選択した。
当時は今よりも脱毛させて欲しいと願うサロンやクリニックの広告は激しくないし、今は知らないが「エルプラスクリニック」もSNSを活用しまくっている感じでは無かった。
私はインスタでインフルエンサーがPRしていたり、ウェブトゥーン系の漫画広告に挟まる会社はむしろ怪しく思うたちなのでその点、「エルプラスクリニック」は広告費に馬鹿みたいに金をつぎ込んで情弱を騙す感じがしなかったため選択した。
結果的に「エルプラスクリニック」はそのコスパの良さから渋谷院が潰れてしまい、業務委託する形で契約が継続された。実際に、業務委託されたルシアクリニックにて、施術する方との雑談でコスパ良かったからこそ潰れたと言っていた。契約書はちゃんと読むタイプだが、流石に潰れると思っていなく、もしかすると契約が打ち切られ一括の支払いがパーになる可能性があった事は非常に恐ろしかった。
相次ぐ脱毛系の企業の倒産のニュースもあったので業務委託という形に収まったのは不幸中の幸いだっただろう。
ただ、逆に言うと効果と安さのバランスが最高のコスパの医院を選択出来たと言えるのかもしれない。少なくともそう思うことにしている。
脱毛施術の[体験記]
これから、計5回の施術の感想を書いていく。
1回目 「はじめての事」
人生初めての脱毛!軽く剛毛化の可能性がある事などの注意点を説明された後で服を脱ぐ。ちなみに着替えている間は毎回スタッフは外に出て行ってくれるようだ。紙パンツみたいなのを履いてブランケットを掛けて全裸待機。悩むことはないだろうが、面積の大きい方が前である。
「初対面の他人に全裸を見られるなんてもうお嫁にいけないわ!」なんて思うタイプではないので良かったが人によっては最も抵抗がある事柄だろう。
担当したのは同性のスタッフであったが一度客観視し始めると可笑しく思えて少し緊張してくる。
医療脱毛の施術では家での剃毛が必須であった。家で出来る限り毛を剃っておかないと追加料金がかかる上に時間延長してしまえば脱毛が完了しないまま帰されることになる。
普段から特にムダ毛を処理する習慣が無かった私は剃毛に5時間程かかってしまった。風呂場で大苦戦。なんて情けない恰好をしていたことだろうか。医療脱毛をする人たちはきっと今まで自分でムダ毛処理をしてきて、めんどくさくなったから医療脱毛をしようという考えに至った人が多いのだろうなと思い、もっと段階を踏むべきだったかもと後悔した一日であった。だが「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ」脱毛のナルトとなり、やり切った。また肌の調子としても基本、剃毛は施術の前日に行うべきである。その辺りは十分説明されるはずだ。
そして初めての施術はまるで亜人や東京喰種、殺せんせーの怪物化手術といった拷問的な手術を施される感覚であった。一回一回は痛くは無いものの、それが永遠を繰り返される感じがとても苦しかった。
何とか乗り切り、1回目はこれが後4回も残っているのかーと途方に暮れていた。
2回目 「慣れによる痛み減少」
一回目よりも慣れた剃毛をし、施術も何ひとつ問題はなかった。照射の強度も初回とそんなに変わらなかったと思うが、慣ゆえに初回よりも楽に感じた。
なにより初回は力を入れることで痛みを耐えていたが、むしろ逆で、流れに身を任し脱力して施術を受けることで痛みを抑えることが出来ると分かった。
また私は痛みに耐える時に汗をかいてしまいがちなので汗の匂いで臭いのではないかと気にして気まずくなったりもした。特に夏場の脱毛は汗拭きシートなどで拭いた上で臨もうと思った回だった。
3回目 「”ルシアクリニック”に業務委託」「異性のスタッフ!?」「照射漏れ!」
3回目からは「(メンズ)エルプラスクリニック」から「ルシアクリニック」へと変わった。かなり入り口が分かりにくく、迷いながらビルに入り医院を探した。初めての方は時間に余裕を持っていくと良いだろう。
そしてこの3回目にて初めて異性のスタッフが助手となっていた。確か、女性スタッフ入っても大丈夫ですかというような確認があったと思う。特に問題は無かったので許可して二人でやってもらうことに。
当日は確かな痛みはあるものの、初回レベルの苦しい感じはしなかった。そしてなぜか1,2回目よりも早く終わったのだ。それは後から分かったのだが、より高級な施術の道具を使っているからだったようだ。一回の照射でより複数個所をまとめて消し去ることが出来るのだ。「エルプラスクリニック」の安めな値段でより高い器具を扱う「ルシアクリニック」の施術を受けられるのはラッキーと思っていたのだが、、、
なんと、照射漏れがあったのだ!!
初め、気づいた時は3,4週間後くらいだったと思う。明らかに縞々に毛が生えていたのである。世間一般で言う照射漏れの感じと全く同じであった。だが、照射漏れを確信し電話しようとしたときにはすでに1ヵ月を過ぎていたのでこの回は諦める形になった。
医院が変わって最悪になったかもと思ったものだ。器具の高級さゆえの時短ではなくもしかして照射漏れによって短く終わったのではないかと思える程だった。
皆様はもし照射漏れがあったら早めに電話して確かめてもらおう。一日分さらに時間を奪われてしまうことになるが一回4万円くらいするのでしっかりと主張するべきであろう。
4回目
3回目と違い、同性のスタッフで1人の施術であった。スタッフが1人であることからも時間が伸びることになる。業務委託され施術スタイルも変わり、そのアナウンスも事前にされていたので仕方のない事だろう。
回数が増えるたびに照射の威力は上がっていくのだが痛みはそこまで変わったようには思えなかった。慣れによる痛みの低下具合と照射威力の増加具合が相殺されたのだろう。
そして4回目は照射漏れなどのトラブルはなかった。
剃毛し切れていませんね~と脅されながら美容パックの軽い押し売り的なのをされたことは良くないが事実剃毛し切れていなかった感じもあったのでパックを使うことにした。というのも普通にパックもしてみたいと思ったからだ。乾燥している感じもしていたし、脱毛後は確かに効果的かもしれないと思ったためだ。
まぁ特に何かが良くなったかの実感は無かったが、保湿はされた様に思えた一日だった。
5回目
今回が最後であった。
ちなみに脱毛は正しい間隔をあけるべきである。大体2か月程度の間隔を空けるべきと言われた。というのも新しい毛が生え揃ってから。長すぎてもだめで、調べたところ具体的には半年程度らしい。つまり、2か月後から半年までの間の期間で予約を取るべきだと考えた。
脱毛の受付の人は、2か月程度経ってからだったらいつでも良いと言っていた。私の得た半年というタイムリミットが誤情報だったのか。それとも受付の人の知識不足か、はたまた半年を超えて予約する事は珍しいからあえて言わなかっただけか。不明ではある。
5回目はもうだいぶ慣れ、痛くはあるがスムーズにこなせた感覚がある。雑談をそこまでしないスタッフで個人的にはちょうど良い距離間の接客であった。
最終的な感想 「脱毛の効果は出たか!?」「クリニックの印象は」
毛は薄くはなってきているがツルツルになる気配は全くない。基本的には5回でツルツルになれるものではないだろう。効果は出てきているので悪くはないと言える。感覚的に濃さが半減された印象だ。部分的に効果の出方は異なるが髭は剃る大変さが減少したように思える。以降は、無料や格安の脱毛を梯子していこうと考えているのでその都度、体験記を綴るつもりだ。
また、エルプラスクリニックの渋谷院はもうないのでルシアクリニックの渋谷院について。
医院自体は綺麗で、スタッフの対応も良いものだ。私は何度か毛を剃り切れていないと言われた。だが追加料金を取られることは一度も無かった。剃り残しのレベルは不明ではあるが、「実は許容範囲の剃り残しだけど、オマケしてあげているお得感の演出」の可能性も無くはないが、事実、雑になっていたと認める日もあったのでスタッフはかなり優しい印象だった。
他社との比較は出来ないので積極的におすすめできるクリニックであるとは言えないが、悪いクリニックではないとは言える。
ただ照射漏れだけが心残りだ。保証が1ヵ月ではなくて毛周期の2ヵ月に設定してくれればもっと良いものになると思った。
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